【起業家インタビュー】ワクワクの追求で夢をカタチに。インターンで見つけた起業家への道

合同会社EarlyWolf CEO 石井大雅さん

2023年8月(大学3年生のとき)に「ノーコードツールを用いたwebシステムの受託開発」で起業。ノーコードの受託開発歴2年。作ったアプリ15個以上。YouTubeチャンネル『アプリ開発ゼミwith Bubble』運営。ノーコードツールBubble公認日本コミュニティ『Bubble Japan Community』運営。


起業家への道は、ふとした出会いや転機から始まることも少なくありません。

今回お話を伺った石井大雅さんも、先輩の紹介という一つの偶然から学生起業家としての道を歩み始めた一人。
しかし、その後に続く彼の歩みは、決して偶然の積み重ねではありません。

小さな機会を見逃さず、自らの手で夢を実現させるに至った軌跡を辿るべく、インタビューで深掘りをさせていただきました。

先輩の紹介で始めたインターンが転機に

インタビュアー
インタビュアー

なぜノーコードツールによるシステム開発を始めたのですか?

石井大雅
石井大雅

元々は、大学のサークルの先輩からの紹介がきっかけでした。先輩が新卒入社した、ノーコードの受託開発会社のインターンに誘ってもらったんです。

ノーコードツールに触れたのはこのときが初めてだったのですが、インターン先が実際に手を動かして学んでいくスタイルの会社だったので、序盤から実践的に学ぶことができました。

パズルやゲームのような感覚でパーツを組み合わせながらサイトを作り込んでいくのが面白くて、すぐに夢中になりましたね。のめり込んでいくうちに、ノーコードで起業するまでの気持ちに至りました。

インタビュアー
インタビュアー

起業を思い立ったきっかけはあったのでしょうか?

石井大雅
石井大雅

インターン期間中に、起業コミュニティで知り合った方と食事に行く機会がありました。そこで、エンジニアを集めて起業した学生がいるという話を聞き、ふと「自分にもできるかも」と思ったのがきっかけです。

元々、中学生の頃からずっと「起業したい」という気持ちはありました。ただ、学生のうちにとはあまり考えていなくて、漠然と「30歳くらいで起業しよう」と思っていました。そういう思いがあった中で、インターンでのノーコードとの出会い、そして起業家の先輩からの話がちょうど重なって「今が起業のタイミングだ」と感じましたね。

次に学びたいのは「営業力」

インタビュアー
インタビュアー

インターンは学生の特権ですね。

石井大雅
石井大雅

インターンは本当に学べることが多いので、起業する・しないに関わらず、みなさんにおすすめです。

実は、自分も新たに営業のインターンを始める予定なんです。エンジニアとしての技術がある程度身についたので、次に学びたいのは営業力。自社でテレアポなどもしてみましたが、今の自分には経験や知識が足りないことに気づきました。それなら、インターンで営業の経験を積むのが一番手っ取り早いと思って、すぐに応募しました。

インタビュアー
インタビュアー

インターン先はどのように探していますか?

石井大雅
石井大雅

自分はXで探しています。次に始める営業のインターンも、その企業の社長に直接DMを送って交渉しました。

「自分で会社を経営しているので稼働時間は限られますが、インターンで営業をしっかりと学びたいんです」と直接社長にアプローチして、OKをいただくことができました。

ワクワクすることに身を置く

インタビュアー
インタビュアー

すごい行動力ですね。仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか?

石井大雅
石井大雅

大事にしているのは「ワクワクすることに身を置くこと」です。「営業のスキルを伸ばしたい」「SNSにもっと力を入れてみたい」など、自分の興味が湧くことにどんどん挑戦していこうという姿勢でいます。

インタビュアー
インタビュアー

実際に起業してみていかがですか?

石井大雅
石井大雅

起業して良かったと思っています。それは間違いないですね。起業したことで広がった人脈のおかげで、人生が面白くなりました。

自分は大学の起業コミュニティで、同じ学生起業家の仲間や、卒業生の起業家にも出会いました。やりたいことを追求している人ばかりなので、自分が「次はこれをしてみたい」と言えば、みんな応援してくれるんです。こうした環境に身を置けるのは、新しいことに挑戦していく上で心強いです。それぞれの仕事の話をしながらお互いに刺激を受け、ビジネスに活かしています。

起業を志す後輩へのアドバイス

インタビュアー
インタビュアー

どのような人が学生起業に向いていると思いますか?

石井大雅
石井大雅

ストレスを感じにくいことが一番重要だと思っています。学生起業だと、周りの人が遊んでいるのに自分は仕事をしなければならなかったり、普段は関わらないような人との交流も仕事上必要になったりするので、そういったことにストレスを感じるような性格だと、多分辛いだろうと思います。

自分は図太いほうなので、そういったストレスは感じません。人との交流も好きですし、仮にストレスを感じたとしても寝れば解消されるタイプなので、起業しやすかったのではないかと思っています。

インタビュアー
インタビュアー

起業を志す後輩にアドバイスするとしたら?

石井大雅
石井大雅

よく言われるのは「とりあえずやってみな」ということだと思いますが、より具体的に「どうすると実現しやすいか」という観点でアドバイスするとしたら、自分のおすすめは「親しみやすい社長さんと仲良くなって学ばせてもらうこと」です。

自分も、インターン先の社長との出会いが一番の転機になったと感じています。フィードバックを積極的にしてくれる方で、ビジネスをする上で基礎となる部分をしっかりと教わることができました。インターンを通じて自信をつけられたことが、起業につながったと思っています。

やりたいことがあるけれど、人手が足りない・優秀な人材が不足していて実現できないといった課題を抱えている社長さんも多いです。そういう方のサポートとして役立って、社長のもとで学びながら実際に事業をおこしてみるのが近道になるのではないかと思います。

XなどのSNSを活用して、人脈を広げるのが良いのではないでしょうか。自分でもある程度発信しつつ、尊敬できる社長さんのアカウントを見つけてコンタクトを取れば、大体話を聞いてもらえる感覚があります。

起業からつながった、新たな夢

インタビュアー
インタビュアー

今後はどういった展望を描いていますか?

石井大雅
石井大雅

まずは次のインターンに全力を注ぐことですね。そこで得た経験とスキルを使って、今あるサービスをさらに発展させていくフェーズに移行していきたいと思っています。

さらにその先というと、現時点では明確にありません。元々、起業した理由も「起業が今、一番ワクワクすることだから」というだけです。起業したことで、自分の会社で好きなことができるようになりました。この環境を使って、今後も面白そうなことを続けていくという感覚ですね。それが今後の自分の生き方になると思っています。

中学生の頃から起業したいと思っていたので、そういった意味では「夢が叶った状態」だと思います。ですが、起業自体に満足したというよりは、ここから何をするかということに意識が向いている感覚ですね。次にワクワクすることを求めていきたいという、新たな夢につながっています。


編集後記

起業は新たな夢への始まりであると語ってくれた石井さん。
彼の歩んできた軌跡は、ワクワクを追い求めることで広がる可能性と、それがいかに人生を豊かにするかを示しています。

彼の経験から学ぶべきは、夢を実現させるための行動力と、絶えず学び続けることの重要性。自身の心の動きを見逃さず、自らの手で未来を切り開くことの価値を教えていただきました。

<インタビュアー:ライター・下松>


会社概要

会社名合同会社EarlyWolf
CEO石井大雅
URLhttps://earlywolf.net/